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【文例付き】ビジネス向け年賀状のポイントを宛名面、裏面別に解説
インターネットが普及し、新年の挨拶をメールやSNSで行うことが多くなりました。しかし、ビジネスにおいてはまだまだ年賀状が主流です。会社の上司や先輩、取引先などに年賀状を出すときは、先方に失礼がないように書き方に気を配る必要があります。つい裏面のデザインやメッセージばかりに意識が向きがちですが、ビジネス向け年賀状では表面、つまり宛名の書き方も大切です。意図せずマナーに反し、印象を悪くしているかもしれません。
この記事では、ビジネス向け年賀状を書くときに身につけておきたい書き方とマナーをお伝えします。
ビジネス向け年賀状の宛名面の書き方
宛名面は、送られたはがきや手紙のイメージを大きく左右します。ビジネス向け年賀状として恥ずかしくないように、書き方を理解しておきましょう。
●住所や宛名は縦書きにする
年賀状では住所や宛名を縦書きにするのが基本です。昨今、宛名を横書きで書く方も増えています。しかし横書きは、特に目上の方やご年配の方には失礼だと受け取られることがあるので、よほど親しい間柄でない限りは控えましょう。
縦書きのときに悩むのが、番地や建物名などに含まれる数字やアルファベットの書き方です。数字は漢数字を使い、アルファベットが含まれる場合でも縦書きにするのが望ましいでしょう。
●住所や企業名を省略しない
住所は長くても2行に収まるようにします。郵便番号を書いた場合、都道府県名や市区町村名を省略しても配達はされますが、省略せずに書くのがマナーです。
前述したように、縦書きの場合の数字は漢数字を使いましょう。建物の名前が長くて1行に収まらない場合は、2行目に書いて構いません。1行目より少し下げて一回り小さい文字で書くことで、バランスが良くスマートなイメージになります。
●敬称の使い方に注意する
取引先に年賀状を送るときに、特に気をつけたいのが「敬称」です。個人宛てに送る場合は、名前の後に「様」をつけます。企業、役所、団体、部署宛てに送る場合は「御中(おんちゅう)」をつけましょう。ただし宛先に会社名と個人名の両方が含まれる場合は「様」のみで問題ありません。「○○株式会社 御中 ○○様」と書くのは間違いなので気をつけてください。
医師や弁護士へ年賀状を送る場合、「様」でも悪くはありませんが、「先生」を使うほうが適しています。ただし「先生様」はNGなので気をつけてください。
●宛名を書く順番に気をつける
宛名の順番にもルールがあります。法人名・部署名・役職・姓名・敬称の順に書きましょう。役職名は姓名より一回り小さい文字にするのがマナーです。注意したいのは、役職には敬称をつけない点です。たとえば「(姓名) 部長様」と書かないようにしてください。
下記に宛名を書く順番を具体的にご紹介します。
文例)
- ・会社宛ての場合:「御中」
例:「○○株式会社 御中」 - ・部署宛ての場合:「御中」
例:「○○株式会社 ○○部 御中」 - ・担当者宛ての場合:「様」
例:「○○株式会社 ○○部 ○○○○様」 - ・肩書のある担当者宛ての場合:「様」
例:「○○株式会社 ○○部 部長 ○○○○様」
ビジネス向け年賀状の裏面を書く際のポイント
裏面では、日頃伝える機会が少ない感謝の気持ちや新年の抱負などを伝えましょう。相手に良い印象を与えられるように書き方とマナーを守り、気持ちを込めた一言を添えてください。
●「新年あけましておめでとうございます」の使用を避ける
年始の挨拶の「新年あけましておめでとうございます」は、広く使われている定番の言い回しです。しかし、「新年」と「あけまして」が重複しているため間違いと考える方もいます。
そのため、「あけましておめでとうございます」もしくは「新年おめでとうございます」と書くのがおすすめです。また目上の方には「謹んで新年のお慶びを申し上げます」と、より丁寧な言葉で伝えると良いでしょう。
●賀詞の選び方に注意する
賀詞とはお祝いの意味を表す言葉で、年賀状によく使われます。賀詞を使用する際に気をつけたいポイントが2つあります。
1つ目は、賀詞を2つ以上用いるのはNGという点です。たとえば「賀正」と「あけましておめでとうございます」は、いずれも新年を祝う意味の言葉です。そのためこの2つを1枚の年賀状に書くのはNGです。ほかに、「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」の組み合わせもNGとなります。
2つ目は、目上の人に宛てた年賀状には4文字の賀詞を使用するという点です。1文字、もしくは2文字の賀詞は、4文字の賀詞の略式となるため失礼だと思われる可能性があります。ちなみに、漢字1文字の「寿」「賀」は単に「おめでたいことです」という意味です。また漢字2文字の「賀正」は「正月を祝います」、「迎春」は「新春を迎えました」と言っているだけになります。
それに対して、「謹賀新年」「恭賀新春」のような4文字の賀詞はフォーマルな表記です。加えて、「謹」「恭」という漢字には「謹んで」「恭しく」といった相手への敬意が含まれているため、丁寧さや礼儀正しさが求められるビジネス用の年賀状に適しています。
●お礼や挨拶文では句読点の使用を避ける
年賀状には句読点をつけてはいけない、というマナーをご存じでしょうか。句読点は「区切り」や「終わり」を意味します。つまり相手との関係を終わりにする意味が含まれるため、年賀状で使うのには適していません。年賀状に書くお礼や挨拶文に、普段文章を書くときと同じように句読点をつけてしまわないように注意しましょう。
句読点がないことで読みにくい文章になる場合は、少し間隔を空けたり、改行したりして工夫してください。
●忌み言葉を避ける
新年を祝う年賀状にふさわしくない言葉として「忌み言葉」があります。忌み言葉は暗く不吉な出来事を連想させるので、年賀状での使用は避けましょう。具体的には、「失う」「絶える」「終わる」「痛い」「去る」「離れる」「滅びる」「暗い」などが該当します。「去年」「滅多に」「痛い目に」「絶対」といった言葉もNGです。年賀状の文面にはこうした言葉が含まれないように気をつけてください。
●手書きの一言を添える
ビジネス向けの年賀状は大量に用意する必要があるので、インターネットの年賀状印刷サービスを利用されている方が多いと思います。
取引先やお客様に向けに、落ち着いたデザインで好感が持てる年賀状を作りたい方は、セブンイレブンの年賀状印刷サービスがおすすめです。「宛名印刷サービス」が利用できるほか、年賀状が足りなくなったらセブンイレブンにあるマルチコピーで追加印刷も可能です。またパソコンで作成した年賀状を簡単きれいに印刷できる「プリント代行サービス」も魅力的です。
セブンイレブンの年賀状印刷印刷した年賀状には、ぜひ手書きの一言を添えてください。年賀状の余白に書き込む一言を添え書きと言います。感謝の気持ちや近況報告、健康への気遣いなど、一言メッセージを書くことで好感度を高め、送った相手に喜んでもらえるでしょう。
印刷しただけの年賀状は、そのままだと形式的で冷めたイメージを与えてしまうおそれもあります。手書きの一言を添えることで、温かみがあり気持ちが伝わる年賀状に変わります。
【相手別】ビジネス向け年賀状に使える一言の文例
ここではビジネス向け年賀状に使える一言を例文で紹介します。相手との関係に合わせて適切にアレンジして、自分らしい添え書きにしてください。
●部下・後輩
部下や後輩には、日頃の感謝とともに日々の成長や活躍を称える一言を添えると良いでしょう。決して上から目線にならないように気をつけてください。
文例)
- ・昨年はお疲れ様でした 今年もさらなる活躍を期待しています
- ・何でも相談に乗るので今年も協力して頑張っていきましょう
- ・(送り先)のおかげでいつも本当に助かっています
●同僚
同僚には、お互いを励ますような言葉や仕事への意気込みなどを書くと良いです。ただし、仲が良い相手でも、カジュアル過ぎると不快な思いをさせてしまいます。節度をもって、ビジネス仲間としての立場をわきまえた一言にするのがコツです。
文例)
- ・今年も一緒に○○プロジェクト頑張っていきましょう
- ・いつも励ましてくれてありがとう
- ・コロナで大変だけれどもお互い乗り切っていきましょう
●上司・先輩
上司や先輩には、仕事の意気込みや日頃の感謝がこもった言葉だと好感を与えやすいです。礼儀正しく少し堅い文体のメッセージをおすすめします。ご無沙汰している方には健康を気遣ったり、出産報告などの近況を添えたりすると喜ばれるでしょう。
文例)
- ・旧年中はご指導いただき 誠にありがとうございました
- ・まだまだ未熟者ですが (送り先)のようになれるよう努力してまいります
- ・旧年中は大変なご支援を頂き誠にありがとうございます
- ・本年もご指導のほどよろしくお願いいたします
●取引先・顧客
取引先や顧客には、年頭のご挨拶とともに日頃の感謝を伝え、変わらぬご厚意をいただけるようお願いする内容がおすすめです。顧客宛ての場合は個人に送ることが多いので、その方に合わせた一言を加えることで印象をより良くできます。
文例)
- ・貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます
- ・本年も一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます
- ・○○の件では大変お世話になりました
- ・本年も○○様のお力になれるよう 一層の努力をもってご厚情にお応えしてまいります
ビジネス向け年賀状は敬意を込めて丁寧に
この記事では、ビジネス向け年賀状の書き方と添え書きの文例を紹介しました。
年賀状は、元旦に新年のご挨拶をするとともに日頃の感謝を表す機会です。
しかし気持ちをこめた一言メッセージを添えても、書き方やマナーが守れていないとせっかくの年賀状が台無しになってしまいます。
ぜひこの記事を参考にして、さらに喜ばれる年賀状を送ってください。
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