年賀状を大量に送るときの出し方は?送付時の気になる疑問

友人・知人や仕事上で付き合いのある人が多いと、新年に向けて年賀状を何十枚と出すことは珍しくありません。また、郵便局では毎年約20億枚もの年賀状を捌いています。2021年用の年賀はがき発行数は21億3,443万2,500枚でした 。集荷・仕分け・配達の負担を減らす意味でも、マナーのよい出し方を知っておきたいですよね。
この記事では年賀状を大量に送るときの出し方のポイントや、郵便窓口への持ち込みと郵便ポスト投函の違い、年賀状を出すときの気になる疑問点について解説します。

年賀状を大量に出すときのポイント

年賀状の出すときのポイントは4点です。

  • 1.年賀状の向きを揃えること
  • 2.年賀状は輪ゴムで束ねること
  • 3.余計なものが紛れていないか確認すること
  • 4.過剰な包装は避けること

●年賀状の向きを揃える

年賀状を束ねるときは、すべて同じ向きに揃えます。たとえば「表面(住所や宛名を書く側)と裏面(本文や賀詞を書く側)をバラバラの向きにせず、上面を表にしたら残りも表、表、表……と重ねる」というイメージです。

郵便局では郵便区分機という機械を使い、年賀状を仕分けています 。もし年賀状の向きが揃っていないと、郵便番号や宛名が読み込めず郵便区分機から漏れてしまいます。

つまり機械に読み込ませる前に、作業員が向きを揃えなければなりません。気づかないまま機械を通してしまうと、漏れた年賀状を手作業で仕分けする作業も発生します。手作業の際に年賀状が汚れたり曲がったりするリスクも考えられるでしょう。

以上のことから、年賀状の向きは揃えて束ねておくことをおすすめします。

●年賀状は輪ゴムで束ねる

「年賀状の枚数が多いときは、輪ゴムで束ねたほうが良いの?」と疑問に思うことがあるでしょう。結論としては束ねるのが正解です。

大量に年賀状を出すときには、輪ゴムでまとめて投函すると配達作業中のトラブルが減りやすい、ということをご存じでしょうか。

主な理由は次のとおりです。

  • ・束ねることで年賀状の強度が増し、投函・集荷時にキズや折れが発生するリスクが減るから
  • ・1枚だとシールやその他のデコレーションが取れやすくなるから
  • ・バラバラの状態だと郵便局での仕分け作業の手間が増えるから
  • ・集荷員が郵便ポストから取り出しやすくなるから

以下に、年賀状を輪ゴムで束ねるときのポイントをまとめました。大量に年賀状を出すときは意識してみてください。

  • ・2本の輪ゴムを使って十字に止めること
    (1本だと外れてバラけやすい。またゴムが切れる可能性がある)
  • ・ある程度まとまった枚数を束ねること
    (2~3枚だと輪ゴム跡が付いたり張力で曲がったりする)
  • ・郵便ポストへ投函するときは投函口に入る厚さにすること
    (100枚程度までが一つの目安)
  • ・「出した郵便局の配達地域内(市区町村別など)」と「出した郵便局の配達地域外」は分けること
    (郵便局での仕分け作業がスムーズに進む)

●余計なものが紛れていないか確認する

束ねた年賀状の中に余計なもの(付箋やメモ)が挟まっていたり、年賀状以外の郵便物が紛れていたりしないか、出す前に確認します。

親切心で「1~10枚目は〇〇県、11枚目以降は〇〇府宛」といったメモを残した場合でも、逆に分類するときの邪魔になります。大まかな選別は郵便区分機に任せましょう。

また年賀状以外の一般郵便物を一緒に束ねる行為も、余計な仕分け作業を増やすことにつながります。年賀はがきと一般はがきは別々にするのがマナーです。

●過剰な包装は避ける

大切な年賀状といえども、紙袋やビニール袋に包んで保護するのは過剰です。郵便局で仕分けるときに、包装を取るなどの余計な作業が増えてしまいます。投函・集荷時のキズや折れが気になる場合は、郵便局の窓口に直接出すことをおすすめします。

年賀状の出し方の選択肢

年賀状の出し方は、「郵便局の窓口に直接持ち込む」と「郵便ポストに投函する」の2パターンあります。どちらの出し方でも配達方法やスピードはそこまで変わりません。

●郵便局の窓口に直接持ち込む

郵便局の窓口で年賀状の受付が始まるのは、原則として12月15日からです。受付時間は各郵便局の営業時間によって変わるので、利用する郵便局がいつ開いているかチェックしておきましょう。

郵便局の場所や営業時間は、日本郵便のホームページで調べられます。ほかにも電話番号、駐車場などの情報を確認できます。

「ポストに出すのが不安」「年賀状の出し方についていろいろ聞きたい」といった場合は、郵便局の窓口に直接持ち込むことをおすすめします。

●ポストに投函する

ポスト投函による年賀状の受付も、窓口と同じく原則12月15日から開始です。投入口が2つあるポストの場合、引受期間中は左側が「年賀状専用の投函口」とされるケースがあります。

このような専用の投函口は、郵便局が通常の郵便と年賀状の仕分けをスムーズに行うため設けるものです。左側の投函口に「年賀郵便」や「年賀状」などのステッカーが貼りつけてあります。年賀状はこちらに投函しましょう。

ポスト投函は24時間いつでもできるので、手早く出したい場合はポスト投函をおすすめします。

年賀状を出すときの気になる疑問

年賀状の出し方関係でよく見る「いつまでに出すべきか」、「海外には送れるのか」、「専用ではなく一般郵便物の投函口に出したらどうなるのか」という疑問にお答えします。

●年賀状はいつまでに出したら元旦に届きますか?

元旦に届けるには、12月25日までに郵便局の窓口もしくは郵便ポストに出します。25日を過ぎると元旦に間に合わない可能性があります。日本郵便株式会社の運営サイトにも「26日以降だと間に合わない可能性がある」と記載があります。

地域によって集荷時間が異なるため、出すのが12月25日ギリギリになる場合は、最終の集荷時刻に間に合わせるようにしましょう。逆に12月14日以前に出すと一般郵便扱いとなり、年内に相手に届いてしまうので注意が必要です。

なお、年賀状の返信や喪中はがき(年賀欠礼状)の出し方で気をつけるべきポイントは、以下をご参照ください。

  • ・年賀状の返信は松の内が終わるまで(地域差があるものの、消印がつかない1月7日までが無難)に投函すれば失礼に当たらない
  • ・松の内が過ぎた後の返信としては寒中見舞いを送る
  • ・喪中はがきは相手方へ11月~12月上旬に届くようにする

年賀状を出す時期については、当サイトの「年賀状はいつまでに出す?返事を送る期間の目安とはがきの購入場所」の記事もぜひ参考にしてください。

年賀状を出す時期について

●海外の住所へ年賀状を送ることはできますか?

海外の住所へ年賀状を送ることは可能です。ただし料金が異なります。海外へ送る場合は、7円分の切手を追加で貼りましょう。

送る際には「はがきを横向きに使用する」や「送り先の国で通用する言語にする」などの条件があります。また表面の空いているところに「AIR MAIL」や「POST CARD」と書きます。

●年賀状を通常郵便物の投函口に入れてしまっても届きますか?

年賀状専用の投函口ではなく、誤って通常郵便物の投函口に入れても問題なく相手に届きます。郵便物の仕分け時に職員が現物を見て確認しているためです。間違えて入れたことを郵便局へ報告する必要もありません。

とはいえ日本郵便は「早く確実に届けるためにも専用のほうにお出しください」としています。年賀状の投函は専用の投函口を利用しましょう。

大量に年賀状を出すときはマナーを守った出し方を覚えておこう

大量の年賀状を出す際のポイントは、「向きを揃えること」、「輪ゴムで束ねること」、「余計なものが紛れていないか確認すること」、「過剰な包装は避けること」の4点です。「どんな出し方だと郵便局の人が困らないか」を考えることが、確実な配達につながるといえるでしょう。

また、引受期間である12月15日~25日の間に出すことも忘れないようにしましょう。年賀はがきの販売は原則11月1日からです。引受期間を考慮しつつ、早めのデザイン選びや宛名リストの整理などをおすすめします。

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