書き損じた年賀状を無駄にしない方法は?交換する際の注意点

年賀状を作成するとき、書き損じが出て残念な気持ちになったことのある方も多いでしょう。しかし、書き損じたからといってそのはがきが無駄になることはありません。所定の手数料を払えば、新しい年賀はがきや通常切手に交換できるからです。また、日本郵便が提供しているお年玉くじに当選する可能性もあります。この記事では、書き損じた年賀状を作り直した方が良い例や、書き損じはがきの有効な使い道について詳しく解説をしますので、ぜひ参考にしてください。

年賀状を作り直したほうが良い書き損じの例

書き損じた年賀状を送ることは、相手に対して失礼にあたります。特に作り直した方が良い書き損じの例をご紹介します。

●文字を書き間違えた

文字を書き間違えた場合、送る相手に対して大変失礼にあたるため、年賀状を作り直したほうが良いです。特に相手の名前を間違えることはNGです。旧字体の漢字が宛名に含まれていても、新字体にはせずに正しく書くのがマナーとされています。

なお、文字を間違えても修正テープや修正液で直すのは避けるようにしましょう。修正した跡が残っていること自体がマナー違反です。目上の方に修正した年賀はがきを送ることは特に失礼な行為なので、くれぐれも気をつけてください。

●書いた文字がにじんだ

書いた文字がにじんでしまった場合も作り直すことが必要です。ペンのインクが乾く前に手で触ったり、水に濡れたりするとインクがにじむことがあります。特に水性染料インクを使っているペンは字がにじみやすいので、取り扱いには注意しましょう。

文字がにじむと読みづらいだけでなく、見た目も損ないやすいため、新年の挨拶状としてはふさわしくありません。受け取った方が不快な気分にならないように、新しい年賀はがきで作り直しましょう。

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●文字と文字の間隔が不自然になった

文字の配置は均整がとれていなければ美しく見えません。したがって、文字と文字の間隔が不自然になった場合も、新しい年賀はがきで作り直しましょう。宛名の文字間隔がきちんと揃った年賀状はきれいな印象を与えます。

宛名書きに慣れていないと、「文字の間隔が狭すぎて、はがきの下部に大きな空白ができた」「住所を1行に収めようとして最後が詰まってしまった」といったミスをすることがあるでしょう。ペンで宛名を書く前に、鉛筆などで薄く下書きをすることで、こうしたミスを防げるようになります。ペンで清書したときに宛名を最後まで書いてはみたものの、バランスが整っていない場合は最初から作り直したほうが良いでしょう。

プリンターで印刷するときには「宛名書きの住所がずれてしまう」「途中までしか印刷されていない」などといった印刷ミスも起こり得ます。そのまま投函するとミスプリントされた年賀はがきが先方に届いてしまうので、間違いなく印刷されているかを確認してから投函するようにしましょう。

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書き損じてしまった年賀状の使い道

書き損じた年賀状は破棄してしまわず、有効に活用しましょう。ここでは書き損じてしまった年賀状の使い道をご紹介します。

●新しい年賀はがきに交換する

書き損じたはがきであっても、郵便局で新しい年賀はがきに交換できます。郵便局で年賀はがきを販売している期間なら、いつでも交換可能です。

年賀はがきの販売期間の目安は、11月から翌年1月上旬です。しかし、昨年度以前に発行された古い年賀はがきは、今年度の年賀はがきには交換できないので注意しましょう。

●年賀はがき以外の品に交換する

書き損じた年賀状と交換できるのは年賀はがきだけではありません。普通切手、郵便書簡、レターパック封筒、スマートレター封筒といった商品との交換が可能です。

新しい年賀はがきと違い、交換期間は特に設けられていないため、いつでも交換できます。昨年度以前に発行された年賀はがきでも切手などに交換できるので、古い年賀はがきが見つかったら郵便局に持っていきましょう。

また、その年の年賀はがきについては、交換する前にお年玉付き年賀はがきの当選番号を確認しましょう。毎年、日本郵便ではさまざまな賞品や新年の干支にちなんだ絵柄の切手などが、お年玉くじとして提供されています。

こちらは引換期間が設定されており、当選はがきの引換期間は7月頃までなので、期間内に確認しておきましょう。賞品の引換期間は1月中旬~7月中旬頃なっています。

ちなみに令和3年の1等賞品は、現金30万円または電子マネー31万円分(100万本に1本)でした。3等賞品のお年玉切手シートの当選割合は、100本に3本となっていました。

新しい年賀はがきに取り換える必要がない場合は、お年玉付き年賀はがきの当選番号の発表を待ってから交換するのがおすすめです。

●支援団体に寄付する

書き損じはがきを支援団体に寄付するのも有効な使い方です。書き損じはがきや切手を集めて支援活動をしている団体は数多く存在します。

書き損じはがきは交換手数料を支援団体が負担のうえ、新しい切手に交換あるいは業者で換金され、この全額がユニセフなどに募金される仕組みです。書き損じた年賀状を団体宛てに送ると寄付活動ができます。

寄付や支援の方法は各団体によって異なるので、確認してから行ってください。また、書き損じはがき何枚でどのような支援ができるかを明記しているサイトもあります。自分の寄付がどのくらい役に立つのか把握できると、社会貢献への意欲が増すでしょう。

●金券ショップで売る

金券ショップでははがきや切手を買い取ってくれます。金券ショップにより買い取り価格は異なりますので、実際に金券ショップへ確認することをおすすめします。現金化するとかなり額面を割り込んだ金額になってしまうので注意しましょう。書き損じはがきも買い取り対象ですが、状態によっては買い取り不可となるケースもあります。

郵便番号や住所、氏名が記入されている場合などは、個人情報保護の観点から、個人データの部分をペンなどで塗りつぶして見えないようにすると心配いりません。

郵便局で書き損じた年賀状を交換するときの注意点

ここでは、郵便局で書き損じた年賀状を交換するときの注意点について、いくつかご紹介します。

●交換手数料がかかる

年賀状を交換するときには、郵便局に手数料を支払う必要があります。書き損じた年賀はがきの交換手数料は1枚あたり5円です。支払いは現金のほかに切手を使うこともできます。

なお、近親者の不幸による服喪のため利用できなくなったお年玉付き年賀はがきは、無料で喪中用のはがきや通常切手類(喪中用の切手も含む)と交換が可能です。無料交換期間は、手持ちのお年玉付き年賀はがきの販売開始日から販売期間終了日までとなっています。

簡易郵便局を除くすべての郵便局で交換ができるので、服喪であることを申し出て、窓口に備え付けの請求書に必要事項を記入して提出してください。

●現金に換えることはできない

書き損じたはがきを郵便局でお金に換えることはできません。受け付けているのは、はがきや切手などとの現物交換のみとなります。

そのため、書き損じはがきを現金に換えたい場合は金券ショップを利用してください。ただし、金券ショップの相場価格は額面の6割程度であることには注意が必要です。

●はがきの状態が悪いと交換できないこともある

はがきの状態があまりにも悪いと交換できないこともあります。料額印面(りょうがくいんめん)が汚れていると、交換の対象外になるからです。料額印面とは、郵便料金を示す印で、はがきの宛名面の左上に印刷されています。

また、はがきが破れていると交換できないこともあるのでご注意ください。詳しくは郵便局に直接持っていって確認すると良いでしょう。

書き損じた年賀はがきは交換や寄付などで有効活用しよう

書き損じの年賀状はまだまだ有効活用ができるので、処分することは避けましょう。手数料を払えば新しい年賀はがきや切手などに交換できます。また、服喪のため印刷した年賀はがきが出せなくなった場合の交換には、手数料はかかりません。そのほか、ユニセフなどの支援団体に寄付するのも立派な社会貢献となります。書き損じたからといって無駄になることはないので、交換や寄付などをして活用しましょう。