年賀状で結婚報告をするときに知っておきたいポイントと使える文例

年賀状は、日頃それほどひんぱんに連絡を取り合っていない人に対しても、結婚したことを伝えられるよい機会です。結婚により名字や住所が変わった場合も併せて報告できます。ただし、結婚報告を兼ねた年賀状を送る場合、押さえておきたいポイントがあります。今回はこうしたポイントについて解説するほか、実際に使える文例もご紹介しますので、結婚したことを年賀状で報告する予定の方や、結婚報告はがきを作成することを考えている方はぜひ参考にしてください。

年賀状で結婚の報告をするときに知っておきたいこと

年賀状で結婚報告をすることは基本的にマナー違反ではありませんが、知っておきたいポイントがあります。以下でそのポイントについて解説します。

●結婚報告はがきを送る目的

結婚報告はがきを送る目的は、これまでお世話になった方々に対し、結婚したことを報告して感謝を伝えることです。そのほか、今後の変わらないお付き合いをお願いしたり、新しい名字や住所を伝えたりする意味もあります。

結婚の前後に出産したときには、結婚と出産の報告を併せてしてもかまいません。結婚のお祝いをいただいた人に対しては、お礼状を兼ねて送ることもあります。年賀状を出す人は年々減りつつありますが、結婚報告はがきは3組に2組もの人が送っているようです。式後2カ月以内に出すのがマナーとされていますが、約8割の人は年賀状で報告しています。

●年賀状で結婚報告をしてよい時期

一般的に結婚報告はがきは、結婚式を挙げてから1~2か月以内に送るのがマナーとされています。式を挙げていない場合も、婚姻届を提出してからおよそ1~2か月以内に送るのがよいでしょう。

期間が空く場合は年賀状の時期を待たずに、余寒見舞い、暑中見舞い、残暑見舞いなど他の季節の挨拶状の中に盛り込むのもよい方法です。11~12月に結婚した場合は年賀状と兼ねても問題ありません。年末近くに出産をした場合は、年賀状で生まれた赤ちゃんの写真を添えて報告してもよいでしょう。

●結婚報告はがきを送るべき相手

どの程度親しい人に結婚報告はがきを送ればよいのか、判断に迷う方もいるかもしれません。しかし、送る範囲については特に決まりはありません。今後もおつき合いをする予定の人に対して送るのが一般的です。

結婚報告はがきを送る相手としては、以下のような人があげられます。

  • ・結婚式に出席してくれた人
  • ・結婚式に招待できなかった人
  • ・結婚祝いをいただいた人
  • ・親戚や父母の関係者
  • ・上司、同僚、友人

このように、主に日頃お世話になっている人に向けて送るのが一般的です。結婚のお祝いをいただいた相手には、お礼の気持ちを込めて結婚報告はがきを送るのが望ましいでしょう。

なお、会社の上司に送る際は落ち着いたデザインを使い、かしこまった文面にするなど失礼のないように気を配りましょう。親しい間柄の人には、新郎新婦の仲睦まじい写真が入ったはがきを出しても問題ありません。

年賀状で結婚報告を行うときに気をつけたいポイント

年賀状で結婚報告をする際は、マナーに沿うことが必要です。ここでは、年賀状で結婚報告を行うときに気をつけたいポイントについて解説をします。

●新年のお祝いを中心にした内容にする

年賀状の重要な目的は、新年のお祝いと年始の挨拶を伝えることです。そのため、結婚報告よりも年始の挨拶を優先して書くことが大切であり、日頃の感謝を伝える言葉も忘れてはいけません。結婚報告がメインにならないようにくれぐれも注意しましょう。

年賀状を送る人に対しては、新年のお祝いを中心にした内容にすることが望まれます。

●差出人は旧姓も併せて書く

結婚して名字が変わった場合は、差出人に旧姓を記載するようにしましょう。変更後の名前の後に、それより小さい文字で「(旧姓 ○○)」のようにカッコ書きすることが多いようです。

夫婦共に面識がある方や親戚などに送る場合は、夫婦連名で年賀はがきを出すのが一般的です。なお、差出人を夫婦連名にするときは夫の名前を先に載せるようにしましょう。子どもが生まれた場合は子どもの名前も載せるようにします。たとえば、以下のように記載します。

文例)

  • 田中 一郎
  •    花子(旧姓 佐藤)
  •    太郎

仕事や趣味などで、夫婦としてではなく個人としてお付き合いをしている場合は、個人名の下に旧姓もカッコ書きで添えるようにします。

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●送る相手との関係性に合わせて内容を変える

結婚報告を兼ねた年賀状をつくるときは、送る相手との関係性で内容を変えるとよいでしょう。相手との仲のよさなどに応じて、かしこまった表現やくだけた表現を使い分けることが可能です。

たとえば、結婚式に出席してくれた人に対しては、出席のお礼を伝えるなど感謝の気持ちをあらためて述べるようにします。その際、メッセージは手書きすると気持ちが伝わりやすくなります。また、新郎新婦の晴れ姿の写真を使うと喜ばれるでしょう。

何らかの事情により婚式に出席できなかった人にも、つつがなく式を済ませられたことに対する感謝の気持ちを込めて結婚報告を兼ねた年賀状を送るようにしましょう。お祝いをいただいた場合は手書きのメッセージとして、「いただいた結婚祝いを新居で早速使わせていただいています」などの一言を書き加えると先方に喜ばれます。

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年賀状で結婚報告をする際に使える文例

ここでは、年賀状で結婚報告をする際に実際に使える文例について、いくつかご紹介します。

●結婚式に出席してくれた相手向けの文例

結婚式に出席してくれた相手に対しては、新年の挨拶を書いたあとに、出席してくれたことへの感謝を伝える文面にします。結婚式のときの新郎新婦の写真も添えるとよいでしょう。

文例)

  • あけましておめでとうございます
  • 昨年は大変お世話になりました
  • 二人で過ごす初めてのお正月を迎えました
  • また先日は私たちの結婚式にご出席いただき 深く感謝申し上げます
  • 今後ともどうぞよろしくお願いいたします

●すでに結婚を報告している相手向けの文例

結婚したことをすでに報告している相手に対する文例は以下の通りです。お祝いやプレゼントをいただいた場合は、感謝の気持ちが伝わる一文を添えるとよいでしょう。結婚式を挙げた場合は、式の様子がわかる写真も添えると喜ばれます。

文例)

  • あけましておめでとうございます
  • 昨年の○月○日、私たちは結婚(入籍)いたしました
  • これからは力を合わせて明るい家庭を築いてまいります
  • 本年も変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いします

●まだ結婚の報告をしていない相手向けの文例

結婚の報告をまだしていない相手に対しては、通常の年賀状を基本にして文面を作成します。結婚については近況報告として軽く触れる程度が望ましいでしょう。以下がその文例です。

文例)

  • 謹賀新年
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます
  • ご報告が遅れましたが 昨年○月○日に結婚(入籍)いたしました
  • 本年も何卒よろしくお願い申し上げます
  • 皆様のご多幸とご健康をお祈りいたします

年賀状で結婚報告をする際は相手に対して結婚を報告済みなのかどうかを考慮しよう

今回は、年賀状で結婚報告をするときに知っておきたいポイントと、使える文例について解説をしました。年賀状で結婚報告をするのは基本的にマナー違反とはなりません。しかし、新年のご挨拶や相手に対する感謝の気持ちをきちんと伝えずに、自分の結婚だけをアピールすると失礼な印象を与えてしまいます。年賀状で結婚報告をする際は、送る相手に対して結婚を報告済みなのかどうかを考慮した内容を心がけるようにしましょう。