年賀はがきを交換できるケースとできないケース、交換時のポイント

年賀状は新しい年の訪れを感じられる風物詩であるとともに、自分の近況を伝える大切な手段でもあります。しかし、書き損じたり余ったりしたはがきをどうするか迷った経験のある方も多いのではないでしょうか。こうしたはがきは新しいはがきのほか、切手などとの交換が可能です。
ただし、どんなはがきでも交換できるわけではありません。また、交換期限が決められていることもあるため注意が必要です。この記事では、年賀はがきと交換できるものの種類や交換の方法、注意したいポイントについてご説明します。

年賀はがきを交換する際に押さえておくポイント

年賀はがきは、同じはがき以外のものにも交換できます。どこで、どんなものに交換できるかを知っておけば、手続きがスムーズになります。

●交換できる場所

年賀はがきを交換できるのは、郵便局のみとなります。最近ではコンビニエンスストアやスーパーなどでも年賀はがきを販売していますが、交換はできないことにご注意ください。

なお、交換ができるのは郵便局窓口の営業時間内に限られますが、営業時間は郵便局によって異なります。最近ではコロナの影響により営業時間を変更している局もあるため、詳しくは日本郵便のホームページなどでご確認ください。

●年賀はがきの交換先

年賀はがきは、所定の手数料を支払うことで以下のものと交換することができます。使用予定にあわせて選びましょう。

・通常の郵便はがき
年賀はがきは、通常の郵便はがき(年賀状以外の用途で使われる普通のはがき)との交換が可能です。松の内(1月7日)以降に送る寒中見舞いなどに使うと良いでしょう。なお、寒中見舞いでは、年賀はがきは使わず、郵便はがきを使うのがマナーとされています。

  • 地域によって若干異なる。

・年賀はがき
年賀はがきは、販売期間内であれば新しい年賀はがきにも交換できます。販売期間の目安は11月から翌年の1月上旬です。

・郵便書簡
郵便書簡とは、内側が便箋になっている封筒で、ミニレターとも呼ばれています。25gまでなら63円で郵送できるので、メッセージを伝えるだけでなく、写真やチケットなどを同封して送るのにも便利です。

・スマートレターの封筒
スマートレターは、A5サイズ・1kgまでであれば全国一律料金(180円)で送ることができ、信書にも対応しています。厚さ2cmまでのものを送ることができるため、文庫本やDVDなどに適しています。

・レターパックの封筒
レターパックは、A4サイズ・4kgまでの荷物を全国一律料金で送ることができます。厚さ制限がなく対面で配達される「レターパックプラス」(520円)と、厚さの上限が3cmで郵便受けに投函される「レターパックライト」(370円)の2種類があります。どちらも追跡サービスが付いているため、フリマアプリの品物や契約書などの郵送におすすめです。

・普通切手
年賀はがきは、切手との交換もできます。ただし、期間限定で販売される特別切手との交換はできないので注意してください。

●交換手数料

年賀はがきを他の商品に交換する際には、はがき1枚につき5円の手数料が必要となります。

年賀はがきの交換対象

  • ・切手
  • ・はがき
  • ・往復はがき
  • ・郵便書簡
  • ・レターパック
  • ・スマートレター

なお、年賀はがきを切手に交換する場合は、手数料分を差し引いた値段の切手と引き換えることも可能です。

年賀はがきを交換できるケース

年賀はがきは、以下のようなケースで交換ができます。捨ててしまわず、交換することで有効にご利用ください。

●宛名や内容を書き損じた

宛名や文章などを書いてしまった年賀はがきでも、交換は可能です。書き損じのはがきをそのまま出すのはマナー違反であり、相手の気分を損ねることにつながります。書き損じたものは交換に回し、新しいはがきに書き直すようにしましょう。

●間違った種類の年賀はがきを買った

年賀はがきは、紙質の違いによって3種類に分けられます。

・文字を手書きしやすい普通紙
・プリンターで印刷をするのに向いているインクジェット紙
・写真入りの年賀状を作るのに適したインクジェット写真用

また、無地だけでなく絵入りのものも販売されています。「違うデザインのものを購入してしまった」「写真入りの年賀状を作る予定なのに普通紙を買ってしまった」といった場合でも、所定の手数料を支払うことで希望の種類と交換してもらえます。

●喪中になった

身内に不幸があり、服喪のため年賀はがきを使用できなくなった場合には、無料で郵便はがきや切手、レターパックなどへ交換できます。服喪の旨を郵便局の窓口へ申し出ることで引き換えられますが、その際には備え付けの請求書に請求者の住所、氏名、亡くなった方との続柄等を記入する必要があります。

また、簡易郵便局では交換することができません。無料で交換できる期間は、年賀はがきの販売期間終了日までとなります。

年賀はがきを交換できないケース

前述のようにハガキ以外のものとも交換できる年賀はがきですが、無条件に交換できるわけではありません。窓口に行く前に、交換できないケースを確認しておきましょう。

●料額印面が汚れている

年賀はがきで、料額印面(りょうがくいんめん)が汚れていたり、破れていたりするものについては交換ができません。

料額印面とは郵便料金を示す印のことで、年賀はがきの場合は宛名面の左上に印刷されている部分となります。ただし、軽度の汚れなら交換に応じてもらえることもあるので、郵便局にはがきを持ち込んで問い合わせると良いでしょう。

●過去の年賀はがきを今年度に発売されたものに交換する

年賀はがきの交換ができるのは、そのはがきの発売期間中に限られます。つまり、昨年度以前に発行された年賀はがきを、今年度の年賀はがきに交換することはできません。そのため、書き損じた年賀はがきを交換する場合は時期にも気をつけてください。なお、年賀はがき以外のものとの交換は発行年度に関係なく行えます。

●投函して戻ってきた年賀はがきを交換する

投函後、宛先不明の年賀はがきは、消印と宛先不明判が押されて戻ってきます。これらが押された年賀はがきは、相手に届いていなくとも使用済み扱いとなるため、交換することはできません。

不要な年賀はがきは交換して、むだなく使い切ろう

年賀状は、一年のはじめの気持ちを伝える大事な習慣ですが、時には、はがきの買い間違いや書き損じをしてしまうこともあります。しかし、このような場合でも所定の手数料を支払えば、郵便局ではがきや切手などに交換してもらうことができます。あらかじめ、どのようなものと交換できるかを知っておけば、必要な品のストックとして活用できます。

また年賀状を作成する時間がない、という方でもセブンイレブンの年賀状印刷サービスを使えば、簡単にデザイン入りの年賀はがきを作ることができます。店頭やネットから注文でき、最寄りのセブンイレブン店舗で受取りが可能です。

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