年賀状で出産報告をするときの写真の選び方や文例、マナー

出産報告を兼ねた年賀状を送ることは、原則としてマナー違反にはなりません。しかし、送る相手は親戚や親しい友人など、プライベートでもお付き合いがある方に限定されます。書き方を間違えると、「マナーのなっていない人」と思われてしまうので注意が必要です。この記事では、出産報告を兼ねた年賀状を送るときの書き方やマナーについて解説します。赤ちゃんが誕生したことを年賀状で報告する予定のある方は、ぜひ参考にしてください。

年賀状の出産報告で使う写真の選び方

出産報告を兼ねた年賀状には、生まれた赤ちゃんの愛らしい写真を載せるのが一般的です。ここでは、年賀状の出産報告で使う写真の選び方について解説をします。

●赤ちゃんが写っている写真を選ぶ

出産報告は赤ちゃんが無事に誕生したことを伝えるのが目的です。赤ちゃんの元気そうな様子が伝わる写真を選ぶと良いでしょう。家族写真を添えても良いですが、赤ちゃんだけの写真でもOKです。身内や親しい友人には、赤ちゃんの写真を載せることで大変喜ばれるでしょう。

ただ、赤ちゃんの写真を添えて送るには相手を選ぶ必要があります。たとえば、結婚してしばらく経っても、赤ちゃんが誕生したということを聞かないご家庭もあるでしょう。したがって、年賀はがきで出産報告をする場合は、赤ちゃんの写真入りと通常の年賀はがきに使用するイラスト入りの2種類を用意しておくと無難です。赤ちゃんの写真を添えるかどうか迷う相手には、イラストを使用して「赤ちゃんが生まれました」と簡単に伝えるようにしてください。

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●余白が多めの写真を使う

年賀状に載せる赤ちゃんの写真は、フレームに合わせて加工することが多いようです。写真の一部を切り抜いて使うことになるため、写真に余白があると加工がしやすくなります。余白がないと赤ちゃんが写っている部分をトリミングすることもあり得るので、フレームの形に合わなかったときに備えて、写真は複数用意しておくようにしましょう。

●なるべく直近に撮影された写真にする

赤ちゃんは成長が早いため、なるべく直近に撮影された写真を使用するようにします。
たとえば、生まれた直後と半年後では顔の雰囲気もかなり変わっています。生まれてから時間が経っているのに出産直後の写真を使うと、やや不自然な印象になる可能性があります。直近に撮影した写真を添えれば赤ちゃんの成長ぶりも伝えられるので、なるべく年賀状を出す頃に撮影した写真を使うようにしましょう。

年賀状の出産報告で使える文例

出産報告を兼ねた年賀状を作成する場合、書き方には一定のマナーがあります。ここでは、年賀状での出産報告で使える文例についてご紹介します。

●親しい友人へ送る出産報告に使える文例

親しい友人に出産報告を兼ねた年賀状を送る場合は、赤ちゃんが生まれた日と名前を伝えるのが一般的です。漢字にはいろいろな読み方があるので、名前にはふりがなをつけると親切でしょう。

挨拶文の後に生まれた日付と名前、必要に応じて性別などを記載し、今後も親しいお付き合いを望む旨を伝えるようにします。文面は以下の例文を参考にしてください。

文例)

  • ・あけましておめでとうございます
    昨年○月○日に元気な女の子を出産しました
    (名前)(ふりがな)といいます
    今後も家族ともどもよろしくお願いいたします
  • ・○月○日に生まれた(名前)(ふりがな)はすくすくと育っています
    今は初めての子育てに日々奮闘しています
    近くに来たときはぜひ遊びに来てください

●親戚へ送る出産報告に使える文例

親戚に出産報告を兼ねた年賀はがきを送る場合には、必要な情報を伝えたうえで日頃の感謝の気持ちを言葉で表すようにします。赤ちゃんの写真だけでなく、家族写真も一緒に添えると自分の家庭の近況も伝えられるのでおすすめです。

書き方の基本は親しみやすい雰囲気をつくるようにします。なお、「母子ともに健康で にぎやかに暮らしています」などと無事出産できたことも併せて報告すると、身内の方は安心できるでしょう。親戚へ送る出産報告を兼ねた年賀はがきの書き方は、以下の例文を参考にしてください。

文例)

  • ・あけましておめでとうございます
    昨年○月○日 我が家に新しい家族が加わりました
    (名前)(ふりがな)といいます 体重○○gの元気な男の子です
    おかげさまで母子ともに健康です
    今後もいろいろお世話になるかと思いますがよろしくお願いいたします
  • ・ご報告が遅くなりましたが 昨年女の子を出産いたしました 名前は○○です
    おかげさまで無事出産できました
    本年も新しい家族共々よろしくお願い申し上げます
    皆様の健康を心よりお祈り申し上げます

●目上の方へ送る出産報告に使える文例

出産報告を兼ねた年賀状を仕事関係や目上の方へ送る場合は、かしこまった表現を心がけましょう。関係が良好な場合でも、フレンドリー過ぎる表現は失礼にあたるので注意が必要です。

旧年中にお世話になったことに対する感謝の気持ちを表した後で、新しい家族を授かったことを簡潔に伝えるようにしましょう。記載する内容は、生まれた日付(場合によっては名前も)くらいにして簡単に報告します。目上の方に対する文面は、以下の例文を参考にしてください。

文例)

  • ・謹んで新年のお慶びを申し上げます
    旧年中は大変お世話になりました
    私事ではございますが 昨年○月○日に(名前)を出産いたしました
    いろいろとご迷惑をおかけいたしますが 本年も何卒よろしくお願い申し上げます
  • ・謹賀新年
    旧年中は大変お世話になりました
    ご報告が遅れましたが 昨年〇月〇日に新しい家族を授かりました
    今後ともよろしくお願いいたします

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年賀状で出産報告をする際のマナー

出産したことを年賀状で伝えるのは失礼にはあたらないとはいえ、守るべきマナーがあります。ここでは年賀状で出産報告をする際のマナーについてご紹介します。

●新年のお祝いと挨拶をメインにする

年賀状は新しい年が来たお祝いと年始の挨拶をすることが本来の目的です。自分たちの幸せだけを押しつけず、日頃の感謝も伝えるように心がけましょう。

「出産」というおめでたい出来事がわが家で起こったことを、相手に伝えたいという気持ちがあるのは当然のことです。しかし、出産報告が目立つ書き方は先方にマナー違反と捉えられかねません。したがって、文章を書くときには、出産報告は少し触れる程度にします。

●送る相手への配慮を忘れない

女性にとって出産報告は繊細な話題でもあります。自分の周りで赤ちゃんが生まれたことを快く思わない人もいるため、送る相手への配慮を忘れないことが必要です。

たとえば、結婚したくても、なかなかチャンスに恵まれない方は人知れず悩んでいることもあり得ます。送る側にはそうした意図がないとしても、「幸せ感を押しつけている」などと受け取られてしまうことも考えられます。

家庭の事情に関することにはあまり触れない方が良いと判断した場合には、出産報告はせずに通常の年賀状を送る方が無難です。相手によって使い分けができるよう、別のデザインの年賀はがきも用意しておきましょう。

●ビジネス向けの年賀状には写真の使用を避ける

家族や子供の写真入り年賀状は、本来カジュアル向きのもので、ビジネスの相手や上司に送るのは好ましくありません。したがって、ビジネス向けの年賀状には家族写真などプライベートな写真の使用を避けるようにしましょう。富士山をはじめ、お正月をイメージする風景写真などはOKですが、個人的な写真を添えるのは原則NGとなります。

ただ、上司や取引先などと家族ぐるみで交流がある場合は、家族写真が喜ばれることもあるので、相手によって判断するようにしてください。特に個人的に出産祝いなどをいただいた場合には、赤ちゃんが成長した写真を使用して「おかげさまでこんなに成長いたしました」などと一言添え書きすると、喜んでもらえるでしょう。

年賀状で出産報告をするときは相手を選んで伝えよう

年賀状で出産報告をする相手は、原則、親戚や友人などプライベートで親しく付き合っている人に限られます。待ちに待ったお子さんが無事生まれると、喜びのあまり色々な人に伝えたくなるものですが、誰にでも年賀状で知らせていいというわけではありません。出産報告を兼ねた年賀状を送る場合は、相手との関係性や先方の事情などを考慮して、適切な文面やデザインを選ぶようにしましょう。