年賀状は横書きや横向きで作っても大丈夫?注意点や宛名欄の書き方

年賀状は原則として縦書きがマナーとされますが、親しい相手に送るときは横書きでも問題ありません。使いたいデザインや写真によっては、レイアウト的に横書き・横向きの年賀状のほうが合う可能性もあります。
写真をメインで使ったり、自由にデザインしたりしたいときは、横書きも検討してはいかがでしょうか。
当記事では、横書き年賀状の特徴や横書きにするときのマナー・注意点、宛名を横書きにするときのポイントを解説します。

横書き年賀状・横向き年賀状の特徴

縦書き・横向きの年賀状の特徴として、「デザインの自由度が高い」「アルファベットの収まりがよい」「写真を大きく表示できる」の3点が挙げられます。

●デザインの自由度が高い

横書き・横向き年賀状は、かしこまったイメージが強い縦書きより、相手にカジュアルな印象を与えます。裏面(写真や挨拶を載せる側)のレイアウト・デザインの自由度の高さも特徴です。具体的には以下のような点が挙げられます。

  • ・縦書きほど形式張る必要がないので柔らかいフォントやカラー、文章表現が使いやすい
  • ・文頭揃え以外に中央揃えや文末揃えなどが選択できる
  • ・裏面に記載する差出人や住所、賀詞などの配置を自由に設定できる
  • ・文字列をカーブさせたり1文字ごとに大きさを変えたりなど、遊びが入れやすい

近年は横書きと横向きの両方に対応した年賀状デザインも販売されています。企業が用意する横書きテンプレートや、ソフト・アプリでつくった横向き対応のオリジナルデザインを反映する年賀状も、一般的になっています。

ただし、文章が長いと文字の大きさのバランスや間隔の調整が難しくなるといった、横書きデザイン特有のデメリットには注意が必要です。

●アルファベットの収まりがよい

横書き・横向き年賀状は、アルファベットや桁数が多い算用数字を入れても収まりが良くなります。具体例は次のとおりです。

  • ・HAPPY NEW YEARやHappy holidaysなどの英語表現
  • ・アルファベットなどの横文字の人名
  • ・メールアドレスや電話番号
  • ・算用数字を使った西暦

●写真を大きく表示できる

横書き・横向き年賀状のレイアウトなら、縦書きの年賀状よりも横幅が広い分、横幅がある写真を大きく載せられます。新年の挨拶と併せて引っ越し先の建物の外観や結婚式の集合写真、出産した子どもの写真などを一緒に添えやすいのが特徴です。

写真の向きや量によっては、無理に縦向きにするよりも、横向きの年賀状のほうがスッキリと収まるでしょう。

年賀状を横書きにするときの注意点

年賀状を横書きにするときは、あらかじめ「送る相手との間柄」「印刷する方向」「表面と裏面での各方向の統一」の3点を意識しましょう。

●送る相手との間柄に注意する

目上の人やビジネス関係の人へ年賀状を送るとき、年賀状の横書きはマナー違反に受け取られる可能性があります。相手がしきたりやマナーを重んじる場合も、縦書きにするのが望ましいでしょう。

年賀状は長年、縦書きが正式な書き方とされてきました。そのためカジュアルな印象になる横書きの年賀状だと、相手によっては快く思われないことがあるようです。縦書きと横書きのどちらかにするか迷ったときは、縦書きを選んだほうが無難です。

●印刷する方向に気をつける

年賀状を横向きのデザインにするときは、印刷する方向に注意が必要です。裏面から見たとき、左上の位置に表面の切手が来るようにします。

裏面から見ると左側に表面上部が来ることから、この方向を左天(ひだりてん)と呼びます(右側に来る場合は右天)。

左天にする理由は、右利きの人が表面の宛名を読んでひっくり返したとき、裏面が見やすくなるためです。たとえば宛名面を表にした年賀はがきの右下を右手で持ち、回転させてみるとわかりやすいでしょう。

向きがどちらでも郵便配達員や受け手が困るわけではありませんが、横向きにする場合のマナーとして覚えておくことをおすすめします。

●表面と裏面で書く方向を統一する

裏面の文章を横書きにしたときは、表面の宛名横書きに統一するのがマナーです。表と裏で書く方向が異なると、不揃いな印象を持たれる可能性があります。

こちらも失礼な表現に当たるとまではいかないものの、ちょっとした工夫1つで、相手に不要な違和感を与えることを防げます。書く手間も変わりませんので、デザインやレイアウト上必要でない限りは、表面と裏面で書く方向は統一しましょう。

表面を横書きにするときの書き方は、次の「年賀状の宛名面を横書きするときのポイント」で解説しています。

年賀状の宛名面を横書きするときのポイント

年賀状を横書きにするときは宛名面の書き方にも注意します。年賀はがきを縦向きに使うか横向きに使うかで書き方が変わるため、それぞれのポイントを押さえましょう。

●年賀はがきを縦向きにして書くときのポイント

年賀はがきを縦向きにして宛名を書く場合、縦書き年賀状と同じく切手の位置が左上に来るようにします。

まずは相手の住所から書きます。文頭は切手下にある朱書きの1~2センチ下の位置、はがきの左端から2文字程度空けた位置にします。

番地やマンションの部屋番号などの数字を書くときは、漢数字ではなく算用数字を使います。縦書きのマナーと違うので注意しましょう。またマンション名やビル名は略さないほうが無難です。

相手の氏名の書き始めは、住所から1文字分ほど下げるとバランスがよくなります。住所よりやや大きめの文字で、はがきの中央に書いてください。

差出人の住所や名前は右下寄りに書きます。相手への敬意を表す意味で、送り先の住所や氏名より小さめにするのがマナーです。

●年賀はがきを横向きにして書くときのポイント

年賀はがきを横向きにして宛名を書く場合、切手が右上に来るようにします。横長の封筒や海外宛の手紙の切手位置と同じです。

郵便番号は枠内に収まるように書きます。宛名と向きが違っても問題はありません。

送り先の住所は、はがきの上部から1~2センチ、はがきの左端から2文字分程度空けて書き始めます。数字の表記には、縦向きと同じく算用数字を使いましょう。

相手の氏名は、はがきの中心から0.5~1センチ上にするとバランスがよいです。こちらも縦向きと同じく、住所より大きめの文字にします。

差出人の住所と名前は、はがきの右下に小さめに書き、相手に敬意を表すことを忘れないようにしてください。

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また住所を一度登録すればデータが保存されるため、翌年以降も引き続き利用できて便利です。

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横書き年賀状のマナーを守ってカジュアルな新年の挨拶を

年賀状は原則として縦書きがマナーとされますが、親しい相手に対しては、デザインの自由度が高い横書きを選んでもかまいません。

年賀状を横書きする場合は「目上の人やビジネス関係の相手には送らない」「印刷方向は左天にする」「表面・裏面で書く方向を統一する」の3点に注意が必要です。

マナーを押さえつつ、写真やデザイン・レイアウトにこだわった、あなたらしい年賀状で挨拶してはいかがでしょうか。

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