年賀状で連名を使うケースは?連名にするときの正しい書き方

年賀状の宛名を連名にして出すことは、基本的にマナー違反にはなりません。たとえば、親戚のご夫婦に出す場合、宛名を旦那様だけでなく奥様との連名にすると、相手先に親しみを表すことができ、好印象を与えられます。また、差出人名も同様に家族の連名で書くようにすると、日頃はあまり交流のない方にも家族の名前を知ってもらえます。
今回は、年賀状を連名で書いてよいケースや正しい書き方などについて詳しく解説をしていきますので、年賀状を作成するときはぜひ参考にしてください。

年賀状の宛名面で連名を使うケース

家族ぐるみでお付き合いのある人には、連名で年賀状を出してもマナー違反にはなりません。ここでは、年賀状の宛名や差出人名を連名とするケースについて解説をします。

●送り先の夫婦共に面識がある

「夫婦同士でレジャーなどを楽しむ機会が多い」「相手の配偶者を紹介された」など、送り先の夫婦と家族同士で交流がある場合は、年賀状の宛名は相手先の夫婦を連名にして出すのが一般的です。また、相手からの年賀状の宛名が自分たち夫婦の連名で届いた場合は、こちらから送る宛名も相手先の夫婦の連名にするのがよいでしょう。

夫婦共通で面識がある目上の方へ年賀状を出すときの差出人名も、夫婦の連名で送るようにしたほうがよいとされています。

●家族ぐるみの付き合いがある

幼稚園や小学校のママ友など、子供を通して知り合った関係の場合は、年賀状の宛名を子供も含めた家族連名にして出すのをおすすめします。子供の名前が宛名にあると相手にも喜ばれるでしょう。

また、宛名と差出人名の両方に家族の名前が載っていると、家族ぐるみで親しく付き合っているということをお互いに実感できます。

●親戚同士の関係である

親戚関係に当たる人には、会う機会が少なくても、差出人を連名にすることが多いようです。冠婚葬祭や家族の集まりなどで顔を合わせる可能性があるため、名前を覚えてもらったほうがよいでしょう。また、宛先も、ご家族の名前を連名で書いたほうが相手先に喜ばれる可能性が高くなります。相手先のご家族を連名で書くことにより、世帯主以外の方にも新年の挨拶をしたいという差出人側の気持ちが伝わるでしょう。

また、結婚をして間もない時期はなかなか名前を覚えてもらいにくいこともあるので、差出人名を連名で書いた方が親戚の方に自分の配偶者の名前を記憶にとどめてもらいやすくなります。

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年賀状で連名を使うときの正しい書き方

年賀状で連名を使うときには一定のルールがあります。ここでは、連名で書くときの正しい書き方についてご紹介をしましょう。

●宛名を連名にするときの書き方

宛名を連名にするときは、「名前を書く順番」「名前の書き方」「敬称のつけ方」などを正しい作法で書かなくてはなりません。ここでは、それぞれの書き方について詳しく解説をしましょう。

・名前を書く順番
年賀状の宛名を書くときは、世帯主に当たる人を一番右にするようにします。一般的に、旦那様など男性の場合が多いでしょう。配偶者と知り合いの関係でも、右端には世帯主の名前を書くのが正しい書き方です。
たとえば、ママ友に出すときは、世帯主が旦那様であれば一番右には旦那様の名前を書くようにします。次に配偶者(ここではママ友)の名前、子供の順に書くようにします。順番が逆だと失礼に当たるので、くれぐれも注意しましょう。

・名前の書き方
名前を書くとき、名字は世帯主に当たる人の名前の真上に書くようにします。配偶者や子供は世帯主と同じ名字なので省略し、書く必要はありません。同一世帯に違う名字の家族がいる場合は、その方のフルネームを書くようにします。家族の名前の字数が違うときは、1文字目の高さを揃えるとバランスの取れた印象を与えられます。
書き方の例は以下の通りです。

【書き方の例】

  • 田中 一郎
  •    花子
  •    ひかり

・敬称のつけ方
宛名では、全員の名前に敬称をつけるようにします。連名の真ん中に一つだけ敬称をつけるのは失礼に当たるので控えましょう。敬称は「様」を使うことが一般的です。しかし、親しい間柄で、送り先に小さなお子様がいる場合は、子供の敬称として「君」や「ちゃん」を使用しても問題ありません。

●差出人を連名にするときの書き方

基本的な書き方は宛名の場合と変わりません。一番右側に世帯主の名前、その左に配偶者、子供の順に書いていくのがルールです。年賀状の左側に、差出人用郵便番号の枠の幅に収まる範囲で書くようにします。

家族の人数が多く差出人名を書ききれないときは、夫婦のみの連名としても問題ありません。あるいは、表面ではなく裏面に差出人名を書いてもよいでしょう。

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年賀状の送り先を連名にするときのポイント

年賀状の宛名を連名で書く場合は、マナー違反にならないように注意しなければなりません。ここでは、年賀状の送り先を連名にするときのポイントについて解説をします。

●5人以上は連名にしない

まず、第1のポイントは、「5人以上は連名にしない」ということです。宛名を書くスペースには限りがあるため、記載するのは多くても4人までにしておきます。5人以上になる場合は右側に世帯主の名前をフルネームで書き、左隣に「ご家族ご一同様」や「ご家族様」と簡潔に記載するようにしてください。宛先の家族の名前がわからないときにも使える書き方なので、ぜひ活用しましょう。

なお、相手先が二世帯住宅の場合は、それぞれの世帯に分けて出すほうがよいとされています。家族とはいえ世帯は別なので、分けて送るほうが望ましいようです。

●ビジネス向けの年賀状では連名の使用を避ける

第2のポイントは、「ビジネス向けの年賀状では連名の使用を避ける」ということです。上司や取引先の相手に年賀状を送る場合は、連名を使わないのがマナーとされています。理由としては、連名で送ってしまうと個人ごとに保管できないということがあげられます。したがって、送りたい相手には個別に年賀状を書くようにしましょう。

また、取引先の人に対して年賀状を送る場合には、基本的に担当者一人だけに送れば事足ります。同じ部署内にお世話になった人が複数いる場合は、宛名を連名にするのは避けて、それぞれに年賀状を送るようにしましょう。

ただし、ビジネスシーンにおいては、年賀状の宛名を連名にして送ることはあまりありません。年賀状が届いても、個人としては受け取りにくい面もあるからです。相手先の会社全体に対して送るときには、「株式会社〇〇 営業部御中」などと部署名に御中を付け加えて出すようにします。

ビジネス上でお付き合いのある個人に対して年賀状を送るときは、以下の順番で書いていきます。

  • 1.住所
  • 2.会社名と部署名
  • 3.役職
  • 4.名前

名前の最後には敬称として「様」をつけ、「株式会社」などは(株)というように略することは控えてください。住所の建物名も略称ではなく正式名称で書くようにしましょう。

なお、個人に送る場合は、会社名や部署名の後に「御中」はつけません。「御中」は個人名を入れずに会社名や部署名のみを書くときに使う敬称です。「御中」と「様」を重ねて使うことは間違った使い方なので気をつけて使い分けましょう。

●配偶者の名前がわからないときは添え書きで対応する

第3のポイントは、「配偶者の名前がわからないときは添え書きで対応する」ということです。添え書きとは年賀状の裏面に記す一言メッセージのことで、宛名に名前を書かなくても夫婦への気遣いを伝えることができます。

たとえば、「旦那様(奥様)にもよろしくお伝えください」などと書いておくと、相手の配偶者に親しみやすいイメージを与えることができるでしょう。

年賀状を連名にするときはマナーに気をつけよう

今回は、年賀状を連名にするときのマナーや正しい書き方について詳しく解説をしました。年賀状を連名で書くことはプライベートでは特に問題はありません。家族ぐるみでお付き合いのある方や親戚の方などに対しては、連名で書いた方が良い印象を与えられる場合もあります。ただし、送り先の相手に失礼な印象を与えないためにも、マナーには十分気をつけて年賀状を書くようにしましょう。