年賀状にボールペンを使っても良いの?ペンで手書きするときの注意点

年賀状をボールペンで書くときは、相手を選ぶことが望ましいとされています。たとえば、友人や家族など親しい間柄であればボールペンを使っても問題ありません。しかし、目上の人やビジネス上でお付き合いのある人に対して使うと、マナーの点で誤解を招くことも考えられます。今回は、年賀状をボールペンで書くことについて詳しく解説をします。その他の筆記具についても解説をしますのでこれから年賀状を書く予定の方は、ぜひ参考にしてください。

年賀状でボールペンが使える場面と使えない場面

年賀状をボールペンで書くのは、一般的にはマナー違反とされていますが、相手との関係性によっては問題のない場合もあります。ですが、ここでは、ボールペンを使える場面と使えない場面について解説をします。

●使える場面

年賀状で文字を書くときに、ボールペンを使っても問題がないのは、「親しい間柄の人に年賀状を送るとき」と「年賀状の裏面に一言添え書きを書くとき」です。

年賀状を書くときにボールペンを使用するのは、一般的にはマナー違反となります。理由としては、ボールペンの文字は線が細く、毛筆で書くような太く力強い字にはならないため、新年の挨拶状としてはふさわしくないとされているからです。しかし、友人や長年の付き合いがある人など親しい間柄の人に年賀状を送るときは、堅苦しい関係ではないため、ボールペンで書いても失礼には当たりません。

また、年賀状の裏面に一言添え書きを書くときも、ボールペンを使用したほうが小さめの文字で書けるため、伝えたいことをもれなく記載することができます。添え書きとは、新年の挨拶につけ加えるメッセージのことで、内容は自分や家族の近況報告であったり、送る相手の健康を気遣う文言であったりします。

近年では年賀状のデザインは印刷して、添え書きは手書きにする場合もあります。すべて印刷でつくった年賀状よりも、近況などを一言添え書きしたほうが人情味があり、相手によい印象を与えられます。

●使えない場面

ボールペンで年賀状を書くと、送る相手によっては礼儀にかなっていないと受け取られることもあります。近年においては「毛筆で書かないとマナー違反になる」ということはありませんが、ビジネス上でお付き合いのある人や目上の人などに対する年賀状では、ボールペンを使うことは望ましいとはいえません。

ビジネスでのお付き合いがある人や目上の人に年賀状を送るときは、毛筆風のかしこまった書体などで書いたほうがマナー違反にならず無難といえます。したがって、仕事でお世話になっている取引先の人などに送る年賀状に、ボールペンを使うのは避けるようにしましょう。

上司や恩師、年配の方など目上の人の中には、年賀状をボールペンで書くことをあまり快く思わない方も少なくありません。理由としては、ボールペンは日常的に使用する事務用の筆記用具と考えていることがあげられます。そのため、ボールペンはできるだけ避けて毛筆などを使用して書くほうがよいでしょう。よい印象を持たない人もいるので避けたほうが好ましいようです。

また、宛名を書くときもボールペンを使うのは適当でないとされています。送る相手の名前は宛名面の中で最も大きく書くものであり、手書きをする場合は太い字が書ける筆記用具が適しています。ボールペンは書きやすいですが細字になりやすいので、宛名を書くには不向きとされています。差出人の住所や名前も宛名と同じ筆記用具で書いて統一性をはかりましょう。

年賀状を書くときにボールペンの代わりに使える筆記具

年賀状を書く際にふさわしい筆記用具は、字をはっきりと書けるものです。ここでは、年賀状を書くときに使える筆記用具について解説をします。

●毛筆

まず、第一にあげられる筆記用具は、古くから年賀状作成に使われてきた「毛筆」です。日常的に使っている人は少ないので、相手の印象に残りやすい字となります。ただ、練習を重ねなければ上手く書けません。日頃から「書」をたしなむなど、教養を深めることが必要です。

●筆ペン

筆ペンは毛筆より扱いやすく、手軽に筆に近い文字が書ける筆記具です。マーカーペンのような感覚で太くて力強い文字を書けます。「とめ」や「はらい」なども表現しやすく、見た目が美しい文字で相手先に失礼のない年賀状を作成できるのが魅力です。なお、インクジェット用紙に書くペンには、筆ペンのようにインクの流量が多いペンが適しています。

筆ペンは筆先が細いほうがきれいに書きやすいため、慣れていない方は細字タイプの筆ペンを選ぶとよいでしょう。薄墨インクが使われている筆ペンは、葬式など弔事の際に使用するものなので選ばないように注意してください。

●マーカーペン

マーカーペンは、フェルト製のペン先にインクを染み込ませたペンです。水性と油性があり、水性はサラサラとした書き心地で鮮やかな発色となります。油性はインクが濃いためはっきりと書けますが、紙に書くと文字がにじみやすいのが特徴です。ただし、裏面が写真加工されている年賀状であれば、問題なく書けます。

ボールペンよりはっきりとした文字で書けるため、宛名書きなどに適している筆記具です。ペン先が硬く、しっかりした書き心地が特徴です。最近では速乾性に優れたものも多いので、年賀状を書く際に使用する人も多く見られます。

年賀状を手書きするときの注意点

手書きの年賀状を綺麗に仕上げるには、いくつかのポイントがあります。ここでは、年賀状を手書きするときの注意点について解説をします。

●インクがにじまないように気をつける

年賀状を書くときに特に注意したいポイントは、インクがにじまないように気をつけることです。濡れた手で字を書いたり、インクが乾く前に触ったりするとインクがにじむので気をつけましょう。にじんだ文字は読みづらいだけでなく、見た目も悪くなるので相手に対して失礼です。

字を書き終わったら少し時間を置いて乾かすと、にじみを防げます。特に水性染料インクを使っているペンはにじみやすいのがデメリットです。顔料インクは染料インクに比べるとにじみにくい点が優れています。

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●楷書体で丁寧に書く

年賀状は新年を迎えたことをお祝いするための正式な挨拶状です。そのため、落ち着いた印象を与える楷書体で丁寧に書く必要があります。見た目をきれいに整えるためにも、細かい部分にまで注意をして書くことが大切です。

一見、優雅な書体に見えますが、続け字や崩し字は読みづらいため避けましょう。1文字ずつ、見やすい文字で落ち着いて書くようにしてください。字の「とめ」や「はね」、「はらい」に細かく気を配りながら書いていくと、メリハリのある見た目となります。なお、文字の色は黒色が一般的です。

●間違えたらはがきを交換する

書いている途中で誤字脱字をしたら、新しい年賀はがきに書き直しましょう。もったいないからと言って、くれぐれも修正液や二重線で直さないようにしてください。修正液などで直すと見た目があまりよくないだけでなく、マナー違反にもなります。受け取った相手に、あまり良い印象を与えられませんので注意しましょう。

書き損じた年賀はがきは、郵便局で新品の年賀はがきなどに交換できるので無駄になることはありません。書き損じた年賀はがきは年賀状として再利用することは考えずに、新しい年賀はがきや切手と交換するという形で有効活用しましょう。

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「年賀状をボールペンで書くときは相手を選ぶようにしよう」

年賀状を書くときにボールペンを使用することは、親しい間柄の人に対してならマナー違反とは受け取られません。しかし、取引先や上司、目上の人に対しては失礼な印象を与えてしまう可能性もあります。そのため、年賀状をボールペンで書くときは相手を選ぶことが必要です。せっかく年賀状を出すのですから、受け取った相手に喜んでもらえる気配りをするようにしましょう。